FDG-PET/CT における空腸・回腸への集積例の検討
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概要
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18F- フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いるPET(Positron Emission Tomography)/CT は悪性腫瘍の広く診断に用いられている.しかし,病的集積と生理的集積の鑑別が困難な例に遭遇する.獨協医科大学病院PET センターにおいて2005 年3 月から2010 年12 月の間で,小腸の集積に関して記載され,解析可能であった80 症例を対象にStandardized Uptake Value の最大値(SUVmax)や集積分布を後向きに検討した.80 症例中19 症例は,なんらかの治療を要する病変を有していた.これらの病変を病的集積,それ以外の61 例(65 病変)を生理的集積に分類した.腸管に沿う集積をGroup L, それ以外をGroup F とし検討を行った.病的集積群のSUVmax 平均値は12.2 であり,生理的集積よりも有意に高く,Group F に分布される集積(16/19病変)が多くみられた.小腸でのSUVmax や集積の分布を評価することで,小腸病変の診断に有用な可能性がある.
- 2012-03-25
著者
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