作品によって生成される<場>の経験
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概要
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1960 年代から現在にかけて、作品を展開する際、ひとつの物質として完結したものではなく、その作品が置かれる<場>に関係性を持たせるものが頻繁に発表されるようになった。本論文では、その<場>という多義的な言葉に着目し、<場>と深いかかわりをもつインスタレーションやパフォーマンス作品を取り上げながら、<場>というものがどのように関わっているのか研究した。 <場>を考察するにあたり、「経験」と「場所」、「空間」の関連性を地理学と現象学を総合して論究したイーフー・トゥアンの「トポフィリア」という言葉をあつかった。この「トポフィリア」を、作家および作品事例に当てはめ、「場所」と作品が「経験」という言葉によってどのように関係づけられているかを考えた。
- 2012-03-31