過敏性腸症候群(IBS)症状の行動的対処方略についての探索的検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,IBSの身体症状への対処方略を探索的に検討することを目的とし,自由記述による質問紙調査を行なった。KJ法による自由記述の内容を分類・カウントした結果,対処方略の内容と傾向についての11の大カテゴリーと14のサブカテゴリーが見出された。大カテゴリーは,「お腹に対する対処」,「トイレに行く」,「現状維持」,「医学的対処」,「運動する」,「食事の改善」,「他のことをする」,「寝る」,「社会的行動の回避」,「休む」,「リラックスする」であった。サブカテゴリーについて,「お腹に対する対処」には,お腹に直接対処行動を示す5つを分類した。「トイレに行く」には,トイレに行くことで対処しようとする3つを分類した。「現状維持」には,直接何かを起こすのではなく,現状を維持するような対処をとる6つを分類した。この結果から、IBSの症状への対処行動の特徴として、症状に直接的に働きかける行動、社会的行動の回避、現状の維持が考えられた。
- 2012-03-31
著者
-
小林 麻里子
東京成徳大学大学院
-
尾村 真英
東京成徳大学大学院
-
駒沢 あさみ
東京成徳大学大学院
-
竜崎 春佳
東京成徳大学大学院
-
二神 佳代
東京成徳大学大学院
-
浅野 憲一
東京成徳大学
-
浅野 健一
千葉大学大学院医学研究院
関連論文
- 過敏性腸症候群(IBS)症状の行動的対処方略についての探索的検討
- 電子メールを用いたセルフ・モニタリングがストレス反応に及ぼす影響
- 援助的サマースクールの研究(X その4)
- 過敏性腸症候群(IBS)症状の認知的対処方略についての探索的検討
- 援助的サマースクールの研究(X その7)
- 高等学校男子バスケットボール競技者の積極的関与とバーンアウトの関係
- GardnerとMoorによるスポーツのパフォーマンス向上のための"マインドフルネス・アクセプタンス・コミットメント・アプローチ"の介入プログラムの紹介