異文化との出会い : 教室内で異文化意識を高める
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概要
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本稿では,日本の大学生の英語学習に対する動機づけを高める一つの要素として,教室内で異文化を意識させる授業実践を提案したい。異文化の存在に気付くことにより,英語という言語により深い興味を持ち,自律的な学習を促すことが授業の目的である。学習者にとって重要な学習環境のうち,(1)授業スタイル,(2)教員と学生の関係,の二点について,従来の日本と英語圏の代表といえるアメリカのそれらを比較する。(1)に関しては,アメリカの教育現場でより多く見られる「学生参加型授業」,その中でも特にグループワークについて触れ,それをさらに発展させ,日本の大学の授業でグループワークを行う場合を考える。(2)については,教員と学生の良好な関係が与える学習動機づけ,またグループワークにおける教員の役割についても述べる。最後に,具体的な授業実践として,ペア・グループでの学生参加型学習,ドラマ,エッセイライティング,映画等メディアを利用して異文化に対する意識を高める授業を紹介し,協同学習の重要性にも触れる。
- 2012-01-31