占領期における保育内容に関する一考察 : 保育要領の環境観からみた
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概要
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本稿では、占領下の戦後改革期における保育内容の指針を示した「保育要領」について、その環境観がどのようなものであるかを、戦前の保育内容の変遷においてとらえられた環境、および戦後の「保育要領」以降に刊行された、「幼稚園教育要領」および「保育所保育方針」の変遷の中での環境のとらえ方との比較の上でその特徴的なあり方について分析することを試みた。それによって、戦前の環境が、直接、間接の観察を通じて対象としての環境を幼児が把握するという、いわば対象としての環境であったことに対しては相対的に新たな立場である、土台としての環境という視点を提示したこと、さらには生活環境としての環境重視と幼児がすでに持っているものを引き出すための環境整備という環境観が把握された。
- 2011-12-20
著者
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