クライエントの気持ちに寄り添うこと
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者は,社会福祉士(以下,SW)としてクライエントと関わる時,クライエントの気持ちに寄り添いながら関わっている.そして,その気持ちに寄り添う事によってクライエントの思いを受け止めることができるのではないかと考える.今回,筆者が担当しているクライエントの状態が急に悪化し,家族の介護負担も大きくなった.家族は今後の事をどうしたらいいか主治医へ相談することになり,SWも病院へ同行し,家族と話し合いをすることになった.そのなかで,筆者がSWとして持つ価値と筆者自身の持つ価値について葛藤することになった.そこで,本稿は2つの価値によって生じる葛藤について焦点をあて,本事例を通して振り返り,クライエントの気持ちに「寄り添う」ことについて検討することにした.