中国における高齢者生活支援施策の形成とその現状
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概要
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中国では1980年代に単位制の解体に伴い、単位による福祉サービスの提供は終焉を迎えた。その後長い間、福祉サービスの対象は民政福祉の対象(身寄りのない生活に困窮している人々)のみとなっていた。しかし、高まりつつある国民の生活のニーズに応え、近年社会福祉は「補欠型」から「適度普恵型」へと転換を行い、社区サービスに重点を置き、施設サービスを補充とする施策方針を打ち出した。本論では、高齢者支援施策の動向及び対象の変化についてレビューを行い、問題点を明らかにした。また、生活資源の享受度別に高齢者をカテゴライズし、高齢者に対する生活支援の現状を明らかにした。最後に、生活支援施策の課題について若干の検討を行った。
- 2011-11-15