線形予測フィルタを導入したModified-Error Filtered-xアルゴリズムの検討(音場計測・解析,アクティブ・コントロール,一般)

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アクティブノイズコントロール(ANC)の制御方式として,狭帯域騒音に有効なフィードバックANCシステムがある.このシステムは,誤差マイクロホンのみで入力信号の推定と制御効果の監視を行えるといった利点を持つ.一般的なフィードバックANCシステムは,騒音制御フィルタの後段に二次経路が存在するため,Filtered-xアルゴリズムで騒音制御フィルタの係数を更新しなければならない.しかし,Filtered-xアルゴリズムは二次経路モデルの位相誤差が安定条件-π/2〜π/2を満たしていなければ,システムが発散してしまうという問題がある.そこで本稿では,騒音制御フィルタをFiltered-xアルゴリズムではなく、通常のNLMS等のアルゴリズムで制御することができるModified-ErrorフィードバックANCシステムに着目する.Modified-ErrorフィードバックANCシステムはNLMS等のアルゴリズムで制御することができるため,Filtered-xアルゴリズムを用いるシステムに比べ収束速度が向上するという利点がある.しかし,Modified-ErrorフィードバックANCシステムを含むフィードバックANCシステムの入力には,背景騒音のような制御不可能な広帯域騒音が外乱として常に重畳するため,システムの不安定性を導く可能性がある.この問題を解決するために,本稿では線形予測フィルタを用いて広帯域外乱を抑圧するModified-ErrorフィードバックANCシステムを提案する.従来システムに比べて,提案システムは広帯域外乱の抑圧により,システムの安定化が図れるだけでなく,収束速度,騒音低減量ともに向上できることを計算機シミュレーションを通じて示す.
2011-07-08

線形予測フィルタを導入したModified-Error Filtered-xアルゴリズムの検討(音場計測・解析,アクティブ・コントロール,一般)

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