火災現場における追従型中継端末を用いたマルチホップネットワークの性能評価

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概要

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本稿では、火災現場におけるマルチホップネットワークの性能を理論解析により評価している。火災現場では、消防隊員からのセンシングデータを現場の指令本部が受け取り、指令本部が消防隊員に命令を伝達することが想定される。消防隊員は火元に対して四方から突入するので、指令本部との距離が各隊員毎に異なることから、一様に同様の性能を達成することが困難である。そこで、本稿では、消防隊員の移動に伴う性能劣化を軽減するために、追従型の中継端末を用いた場合のマルチホップネットワークを検討している。追従型の中継端末は、指令本部と消防隊員間の距離から多次元尺度構成法により、それらの重心を導出し、常にその位置を維持するものとする。本稿では、追従型の中継端末を用いた場合の効果を明らかにするために、その通信性能を通信路容量により評価している。その結果、重心に配置する追従型中継端末を用いたマルチホップネットワークは、固定中継機を配置する場合よりも性能改善可能であることを明らかにしている。
2011-07-21

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