終助詞「っと」「っけ」の機能 : 「っと」「っけ」で表現される私的領域内情報と目に見えない聞き手
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概要
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本研究では,終助詞「っけ」と「っと」の意味機能を論じるのと同時に,双方の共通点を論じる.この2つは,聞き手が存在する対話として使うことも可能であるが,聞き手が存在しない独話としても使うこともできる.この現象を説明する概念として,聞き手として,invisible listener という目に見えない聞き手を想定した.聞き手を不可視化することによって,聞き手は,話者の発話に何らかのアクションを起こす義務から解放され,そのことによって,おたがいのフェイスを維持することができるのである.さらに,話者の私的領域内に属する情報の中でも「ッケ」は自己(=話者)の体験にある情報であることを示し,「ット」は自己(=話者)の個人的情報であることを示すことを論じた.
- 2012-03-21
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