描画過程における子ども間の模倣の研究 : 模倣を創造へ導くために
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
子どもは摂取した情報をデータとして表現へ反映する過程で、様々な情報処理を行っている。情報摂取前の表現からは変化した表現を創ったのであり、その過程で子どもは美的な経験をしたと言えるのである。そこには自分が持たないデータを使って新しい表現へ繋ぐ創造的な営みがある。子ども間の模倣を奨励することが目的ではなく、否定的に扱われがちな描画過程における子ども間の模倣を肯定的に捉え、子ども間の模倣を創造へ導くことこそ重要だと考える。本稿は、「描画過程における子ども間の模倣の研究」の最終段階として、本研究から導いた子ども間の模倣の実態をまとめ、模倣の効果を生かした指導事例を提案し、これからの保育・教育における描画指導への指標となることを期したものである。
- 2012-03-05