火力発電コストのリスク低減のための対応策(<特集>東日本大震災:OR手法活用への期待)
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概要
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東日本大震災に伴う原発事故が引き金となり,原発を代替するための火力発電用燃料の需要が急増している.追加で必要となる燃料を,電力会社は既存の長期契約の増量オプションとスポット取引(相対での随時調達取引)を利用して調達している.世界の燃料市場は投機マネーの流入などにより変動が激しくなっており,電気料金の安定化のためには,燃料調達コストを含む発電コストのリスクを効果的にヘッジすることが重要である.発電コストのリスクを計測し,リスクを最小化するにはORの手法を用いることが有用である.本稿では,基礎的なリスク計測手法と実データを用いた計算結果について紹介する.
- 2011-12-01