児童虐待を受け児童養護施設に入所した子どもへのセルフケアを基盤とした生活援助
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概要
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児童虐待が年々増加しており、被虐待児は日常的な生活習慣や行動が身についていないことが多く、彼らへの生活援助の必要性が指摘されている。しかし、被虐待児を対象に生活面での看護介入を行った先行研究は十分にない。そのため、本研究において児童虐待を受け児童養護施設に入所している小学校1・2年生の子ども3名にオレムのセルフケア不足看護理論のセルフケアの概念を用いた生活援助の看護介入を行い、生活習慣への影響を記述することを目的とした研究を行った。介入はThe Integrated Approach to Symptom Management(以下、IASMとする)を基に、IASMの「症状」を「生活習慣」と置き換え、本研究の介入枠組みとした。2事例に「清潔」、1事例に「活動と休息」の生活習慣に対して看護介入を行った。介入をとおして3事例が生活習慣に変化がみられたが、行動が習慣化に至るまでは介入の期間が十分ではなかった。
- 2011-11-20