思春期の炎症性腸疾患患者にとっての療養行動とソーシャル・サポート
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概要
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本研究の目的は、思春期の炎症性腸疾患(以下、IBD)患者の療養行動とソーシャル・サポートの内容を明らかにすることである。対象者は、IBDと診断され6ヵ月以上経過した14〜21歳の患者4名とし、質的記述的分析を行った。その結果、療養行動として【周囲の人に自分なりの病気がある生活を伝える】、【自分に起こっている病気の症状を把握して必要な治療を受ける】、【生活の中で困ったこと以外の相談は必要以上にしない】、【具体的な相談は、自分の病気のことをわかってくれる人にする】、【予測できない便意のための対策を練る】、【体調に合わせた自分なりの生活スタイルを見つけていく】のカテゴリーが抽出された。思春期IBD患者は、仲間と同じような普通の日常生活を望み、周囲の人々からのサポートを得ながら療養行動を模索していた。周囲の人は、彼らの療養行動を見守りながら必要時具体的支援をともに考えていけるような関係性を築く重要性が示唆された。
- 2011-11-20
著者
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