子どもへの箸の指導に関する研究 : 子どもの箸の持ち方に影響を与えるもの
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概要
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近年、伝統的な持ち方で箸を使用できない若者が多くなっている。本研究では、箸が使われるようになった歴史的経緯や文化について調べ、伝統的な持ち方で持つことの重要性を考えた。また、箸を伝統的な持ち方で持つことにより、箸の機能を十分に発揮できることを確認した。先行研究によると、箸の持ち方には幼児期の家庭における長期的な指導の影響が大きいことが明らかである。これをふまえ日常的な指導頻度が高いと伝統的な持ち方になるのか、保護者の食事に関する価値観や家庭での食事の状況が箸の持ち方に影響するのかを考察するため、保育者養成課程在籍の女子学生とその保護者にアンケート調査を行った。その結果、指導頻度も重要であるが、食事中の他者とのかかわりが箸の持ち方に影響を与えているということがわかった。