汎用プロジェクトスケジューラの大学時間割問題への適用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大学の時間割作成は、非常に手間がかかる業務と言われている。効果的に解を見つけるアルゴリズムの発見やコンピュータシステムの開発など多くの研究がなされているが、実用という点からみれば十分とはいえない。 我々は、資源制約付きプロジェクトスケジューリング問題(RCPSP)の中で、作業の消費量が作業時間に依存して変化するという拡張モデル(これはRCPSP/τと呼ばれている)を用いて、汎用プロジェクトスケジューラSEESを開発している。これは、多くのスケジューリング問題を包含するフレームワークとして考えることができるもので、今までも大学の集中補講時間割問題、ナース・スケジューリング問題、PSPLIB など幾つかの問題に適用してきた。今回は、SEES を用いて実用的な大学時間割編成システムを開発するために、時間割編成問題をRCPSP の枠組みで表現する方法を考案し、この考えに基づき、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部2007年度前期データを基に設定したサンプル問題を解き、その実現可能性を検証する。
著者
関連論文
- 1-B-6 RCPSPの大学時間割作成問題への適用(スケジューリング(1))
- RCPSP/τに対するベンチマーク問題の作成と汎用スケジューラの定量的性能評価
- 実用的な大学時間割作成システムの開発(事例研究)
- 汎用プロジェクトスケジューラの大学時間割問題への適用
- マルチ辞書探索によるRCPSP/τの新しい解法について(組合せ最適化(7))
- RCPSP/t汎用スケジューラにおける消費方法制約の実現について
- 拡張RCPSP/τ における各種制約のリソース制約を用いた表現方法
- A Method for Solving the 3-shifts Nurse Scheduling Problem through a General Project Scheduler Based on the Framework of RCPSP/τ
- 拡張RCPSP/τにおける各種制約のリソース制約を用いた表現方法