朝倉文夫の彫刻作品からは、大きく3つの表現手法を感じとることができる。本稿では、彼の表現における推移と日本近代彫刻の表現手法の展開とを比較することにより、朝倉と時代との関連を探り、彼の表現における独自性を明らかにしている。また、彼の作例を取り上げならその表現手法自体を追及していくことにより、朝倉が目指そうとしていた彫刻表現というものを提示している。
崇城大学大学院芸術研究科博士後期課程