至誠会第二病院における白内障手術の推移
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概要
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至誠会第二病院において1983年から2009年に至る27年間に7,589例8,647眼の白内障手術を施行した。 すでに白内障の手術法は、超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術の開発で大きな変化をもたらしていた。 そして眼内レンズ挿入術が1985年に厚労省に承認され、1992年保険適用となることで、白内障手術は急速に発展を遂げた。 機器の進歩、技術の習得により 治療成績および安全性が向上し、入院期間も短縮され、一部は日帰り手術も可能となった。 しかし、手術は全身的および局所的合併症が多い高齢者が対象であり、とくに糖尿病や超高齢者等への周術期の管理が重要であった。 2001年から入院には周術期管理ケアに、クリニカルパスを導入した。 術前から術後まで、医師、視能訓練士、看護師、薬剤師、栄養士、医事課等の多くの医療スタッフが、クリニカルパスのデータを共有し、業務を担当することにより、手術を短期間のなかで安全に施行することが出来た。
- 2012-01-31