日本の森林資源の活用 : 樹木を構造材とする「フォレストファニチャー」の提案(作品発表,芸術工学会2009年度秋期大会(神戸))
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概要
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森林は木材の供給源としての機能の他、水源涵養や動植物の保持など人々の生活基盤を支える多くの機能を有している。だがそれら公益機能は人々にあまり認識されていない、または他人事のようにしか理解されていない場合が多くある。その理解の少なさが、廃棄物の不法投棄や違法採取、所有林の手入れ不足による荒廃などの問題と少なからず結び付いているのではないかと考えている。プロダクトデザインの立場から森林が抱える問題に取り組む場合、木製品の開発という地場産業の振興に絡めた関わり方を採ることが多い。しかしそれのみでなく、一般の人々の森林自体に対する理解や愛着、智識の向上に繋がる様な、文化活動的な関わり方も出来るのではないかと考えている。そこで本研究では、人が自然と接する際に双方の緩衝となる道具の考案と、それを利用した自然に親しみ学ぶ活動などの提案を行なう。
- 2009-11-01