交通外傷による顔面骨骨折の長期統計的観察-道路交通法規制強化がもたらす影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2002年6月1日に道路交通法が改正され、交通事故おける重症外傷患者が減少したといわれているが、顔面骨骨折の動向についての報告は乏しい。そこで、法改正前後における顔面骨骨折、特に咬合機能に関与する上顎骨と下顎骨々折について統計学的調査を行なった。,対象は当科及び関連施設で扱った1999から10年間の計444例で、法改正前期(I期)・法改正後早期(II期)・法改正後後期(III期)に分けて発生頻度の比較検討を行った。これらの部位の骨折例は経時的に漸減傾向を示し、I期に比べてIII期では有意に減少した。罰則強化などの行政指導は即効性よりもむしろ時間を経ての有効性が示唆された。,
- 2011-12-25