IAS第36号における回収可能価額による測定の意味
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概要
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IAS第36号は、2004年の改訂において、使用価値の取り扱いを変更した。この改訂版であるIAS第36号〔2004改訂〕の使用価値による測定には市場参加者の観点が組み込まれ、従来の起業固有の価値とは異なる測定基準が導入された。この測定は、実質的にSFAS第157号の公正価値による測定と類似するものになっていることが指摘できる。経済的便益の捕捉という観点からすれば、混合のアプローチによる測定が優れているといわれるが、この改訂版における回収可能価額では、このアプローチの機能が十分に活かされにくいという問題が生じる。
- 岩手県立大学の論文