地域包括ケアにおけるネットワーク構築 : 地域包括支援センターの調査から
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概要
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本論は、地域包括支援センターの実践において重要視されるネットワーク構築に焦点を当て、その基本的な考えかたの整理及び具体的な実践例からその課題を見出すことを目的としている。地域包括支援センターによる地域ネットワークは、「ニーズ発見機能」「相談連結機能」「支援機能」「予防機能」という意義をもつものとされている。また、その構築方法のモデルとしては、「地域住民組織活用方式」「市民ボランティア活用方式」「住民参加のまちづくり方式」の3つが示されている。北海道内の4市1町の地域包括支援センターのヒアリング結果を、意義と構築方法モデルに基づき考察した。その結果、「予防機能」及び「住民参加のまちづくり方式」という観点からのネットワーク構築が現状としては十分に展開されていないことがわかった。