高齢者軽症頭部外傷例における危険因子
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概要
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2004年6月〜2008年9月までに入院した65歳以上の高齢者軽症頭部外傷症例(GCS 13-15)69例を対象として,頭蓋内外傷性病変発生の危険因子,外科的介入の予測因子を後ろ向きに検討した.年齢は平均81.1歳,中央値83歳で,69例中41例に頭蓋内外傷性病変を認め,うち6例に手術が必要であった.11の危険因子を選択して,頭蓋内外傷性病変の有無および頭蓋内外傷性病変例での外科的介入との相関を,単変量および多変量解析で検討した.その結果,頭蓋内外傷性病変発生の危険因子はGCS 13および受傷時の意識消失,また外科的介入の予測因子は危険な受傷機転であった.
- 2011-10-20