システムバイオロジーの起源と展開(合同企画セッション:バイオデータマイニング,機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
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概要
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システムバイオロジーは、生命をシステムとして理解することを目的とした研究分野です。この分野を私が提唱したのは、1990年代の中頃です。ウオルター・キャノンやノーバート・ウイナー、フォン・ベルタランフィーの時代から生命をシステムとしてみなす発想はありました。しかし、その時代とは、分子生物学やゲノムサイエンス、さらには制御理論、コンピュータサイエンスなどの発展度合いが根本的に変わっています。現時点で、初めてシステムから生命、さらに分子などの階層が連動した議論が可能となり、本当の意味でシステムとして生命の解明ができるのだと考えます。この講演では、なぜ私がシステムバイオロジーを提唱したか、私自身の初期の研究である細胞老化とクロマチン・アイランド仮説、その後の研究としてのロバストネスの理論や創薬への応用などに関して議論し、これからの研究の展開に関してお話しします。
- 2011-06-16