EV時代の次世代ITS無線システム開発(車・鉄道通信特集セッション,初めての研究会,鉄道,車車間・路車間通信,リソース制御,スケジューリング,無線通信一般)
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概要
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近年,ITS無線システムは安全運転支援システム用の路車間通信や車々間通信の実用化開発が積極的に実施され,先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)や知能道路(SMARTWAY)の実現に大きく近づいている.ITS無線システムは,ケータイ電話システムや無線LANシステムと比較して,サービスエリアは限定されナローバンドであるがデータ通信のリアルタイム性や高品質性に優れ,安全運転支援システムの要求QoS(Quality of Services)を満足する.厳しいCO2削減が提示されスマートグリッド(Smart Grid)や電気自動車(EV:Electric Vehicle)が注目される今,この技術優位性を活かし,安全ばかりでなく快適や環境にまで適用領域を拡げた次世代ITS無線システムの研究開発を加速するグッドタイミングである.一方,東日本大震災後の被災地での復旧・復興作業が続く中,関東地区では計画停電やガソリンの供給不足が生産活動,日常生活に大きな悪影響を及ぼしている.防災の観点から,電気,ガス,水道等のサービスを交通網,通信網等を考慮した新たなライフラインインフラとして再構築することが最優先課題である.研究開発者は,日本の現状把握と同時にビジネス成功の秘訣がマーケットイン・プロダクトアウトにあることを理解し技術イノベーションに挑戦しなければならない.さらに,将来のEV時代に,日本の技術者が創出した次世代ITS無線システムが世界で勝ち残るためには上手な国際連携も欠かせない.
- 2011-06-16