介護福祉実習における実習指導者と養成校教員の連携のとらえ方 : インタビューの語りの分析
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概要
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介護福祉士餐成課程における介護実習(以下実留とする)は、学生が学内の講義や演習で学んだ理論と技術を実践の場において統合させ、利用者やその家族との関わりや専門職の他職種協働の場に参画することで、専門職としての価依を築いていく重要な場である。実習に関しては、実習施設と養成校の連携の必要性について、これまでも多くの研究で指摘されてきた。しかし、先行研究において実習指導者側が連携は図れていると認識しているのに対し、養成校教員では多くが図れていないと認識していることが示されている。そこで、本研究においては、実轡施設と養成校の認識のずれはどこから来るのか、両者の実習における連携の捉え方について明らかにすることを目的とした。その結果、「実習指導者は実習中に問題があれば連絡出来る関係を連携と捉えているが、教員は連絡と連携は違うと認識していること」、「情報の共有については学生の個人情報について、先入観からくる偏見などを考えてどこまで伝えるべきか教員が慎重になっていること」などが示された。
- 2010-09-30