公教育に於ける学力を巡る考察 : 学力形成と学校図書館のクロスロード
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概要
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子どもを取り巻く学習課題を大別すると、客観的な学力として測定可能な学力とPISA型読解力やコンピテンシーなどのように思考能力に傾注する学力観^<(1)>とに分けることができる。上記のような学力観を巡っては、現在の(知識伝達型の)学校教育では後者を避ける傾向にあることが散見される。例えば、教員用の指導書などはその典型例だといえる。そこで本研究に於いては、そういった指導や学力観を否定するのはなく、デュアルの関係で必要になるもう1つの学力観としてPISA調査に引き付けながら読解的リテラシーやコンピテンシーなどのように「可視化できない」学力をどのように「可視化」するのかという議論に即しながら、そこに学校図書館がどのように関連し得るのかに着眼したい。