在日カンボディア人の文化変容にともなうストレス
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概要
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目的 : 本研究は、在日カンボディア人の文化変容にともなうストレスについて明らかにすることを目的とした。方法 : 無記名自記式質問紙(日本語版とカンボディア語版)を用い、カンボディア人が主催する行事やクリニック、知人を通して、66名に配布した。有効回答数は49名(74%)であった。結果 : 1.LASC-Iの中でも平均値が中レベル[3]以上の項目は、「日本語でコミュニケーションができない」「母国の家族や友達のことが恋しい」「差別されたことがある」「日本文化・価値観への理解」「日本の物価高」の5項目であった。2.文化変容によるストレスレベルと学歴に関連性が認められた。考察 : 文化変容によるストレスに対する保健活動として、教育体制や日本語教育、雇用制度の改革と促進が示唆された。差別に対しては、ホスト国が異文化理解に対する教育を促進するプログラムの開発が必要である。
- 日本保健福祉学会の論文
- 2007-09-30
著者
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