韓国における保健福祉支援システムの現状と今後の課題 : 未婚の母とその子どもへの支援を中心に
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概要
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本研究は、未婚出産における問題及び未婚の母の実態を把握するとともに、保健福祉支援システムの現状と今後の課題を明らかにすることを目的とした。未婚の母の発生要因としては、強い家族規範や摘出規範による文化・社会的要因、また予期しない妊娠や結婚に至らない事情等の個人的要因が作用していた。特に若年の未婚の母の場合、避妊や妊娠に対する知識の欠如、経済的理由が未婚の母の発生に直接つながる要因となっていた。避妊や出産後の育児支援に対するフォーマル・インフォーマルな支援システムは充分に整備されていない状況であることが明らかになった。望まない妊娠の予防、周産期の母子の健康管理への支援、育児環境への支援等、未婚の母の妊娠、出産、育児に関する社会福祉、保健、医療分野の連携による保健福祉支援システム構築の必要性が示唆された。
- 1996-11-02
著者
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