ごみ処理事業における政策実施過程 : 埼玉県大宮市を事例に
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概要
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ごみの分別収集政策において、排出者である住民は分別排出という役割を担っている。そして、住民が分別排出を行わないかぎり政策が効果的に機能することは難しく、そのため自治体は様々な手法を用いて住民の協力行動を確保しようと試みる。多くの場合、政策を導入した時点で住民の協力が得られることは少なく、政策を実施する過程において住民への働きかけが必要となっている。そこで本稿は、この分別収集政策の実施過程を分析の対象とし、自治体がいかにして政策を効果的に機能させてきたのか、またいかにして排出者である住民の協力行動を確保してきたのかを明らかにする。その際、排出者である住民は行政客体と見なされるのではなく、実施過程に関わる行為主体として分析の単位に含まれる。
- 環境社会学会の論文
- 1999-11-20