機械類安全基準と現場展開の事例紹介 : AGC 旭硝子株式会社の取組み(安全の教育・訓練)
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概要
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当社の機械類の安全基準は,1992年に欧州規格のDIN,VDEを基本に制定し,以降20年近く運用されてきた.本基準では,機械類の据付及び試運転時におけるチェックリスト方式による安全指摘とその対策の実施となっていた為,安全対応の費用と時間のロスを生じていた.加えて,近年の設備の高度化に伴いチェック項目の漏れにより機械類への介入時の災害が発生することで,設備稼働後に追加の安全対策を実施する事があり,チェックリスト方式での安全対応に限界を感じていた.これを変革する為,機械類の設計・製作におけるリスクアセスメントの重要性を認識し,これを正しく理解できる安全技術者の育成を2005年より開始し,2009年に機械類の安全基準をリスクアセスメントベースのものに改訂した.安全基準策定の経緯,運用上の課題,安全技術者の育成の取組について報告する.
- 2011-09-01