新横浜のITサービス分野における産業クラスター戦略
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概要
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東海旅客鉄道・東日本旅客鉄道と横浜市営地下鉄の駅を中心とした「新横浜」と呼ばれる地域には,1964年10月の東海道新幹線開業とともに新しく駅が設置されて,以降形成されてきたITサービス産業の有力な産業集積と研究機関集積の基盤の上に人間とその文化を情報科学の視点から捉え直した結果,新たに生み出された多数の産学官連携及び企業間連携の形成を通じて新製品,新事業を輩出する地域イノベーションを形成している。新横浜に自然発生的に集積する企業群は約300社を超えて,半導体関連やCAD/CAM系などのIT産業がそのほとんどを占める。また,半導体商社や総合電機メーカーが多く集まる土地柄,その回路設計に使われるEDAツールメーカー,あるいは組み込みソフト開発企業の集積が多いという特徴がある。現在,神奈川県には160社以上の外資系企業の日本拠点があり.その約40%弱が新横浜にある。本稿は,首都圏においてITサービス産業に特化した産業クラスター戦略を推進している新横浜について,その産業クラスター戦略の実態と課題について考察する。
- 2011-07-31