社交をデザインする : SNSを利用した地域社交場の創設の試み
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概要
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地域活性化を目指す地域SNSに関する研究の多くで分析の鍵概念に社会関係資本(social capital)が用いられているが,「信頼」「互酬性の規範」「ネットワーク」などの性質をもつ社会関係資本をいかに構築して蓄積するかについての手法や過程に関する研究はあまり見られない。本稿では,社会関係資本を構築する地域住民間の相互作用の中核を「社交」と捉えて,高知県内でサービス提供されていた「まるごと高知SNS」のケーススタディを通して,地域SNSにおける社交の成立について検証している。結論としては,地域SNSは,現実社会の地位や役割とは離れた距離感において平等な関係性を構築し,参加した地域住民間において健全な「社交」の成立可能性があることを提示する。同時に地域SNSにおけるトラブルの検証から,社交的相互作用の阻害要因などについても分析を試み,地域SNS運営側か考慮すべき3つの事項について提示する。
- 2011-07-31
著者
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