宗教的身体知と生態智の考察 : 「滝行」を中心にして(<特集>宗教の教育と伝承)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「ワザ(技・業・術)」とは人間が編み出し、伝承し、改変を加えてきたさまざまな技法・技術であるが、その中に呼吸法や瞑想法などを含む身体技法や各種の芸能・芸術の技法やコミュニケーション技術、また物体を用いる技法・身体を用いる技法・意識に改変を加える技法などがある。ワザは心とモノとをつなぐ媒介者であり、身体を用いた心の表現法でもある。「滝行」を含む諸種の「ボディワーク(身体技法)」は、「ある目的(解脱・霊験・法力・活力を得る・悩みの解除など)を達成するために、心身を鍛錬し有効に用いるワザ・作法・技法である」。宗教的「身体知」も、宗教的観念や宗教思想に裏打ちされながら、さまざまなワザを持っている。その宗教的ワザの一つとしての「滝行」に着目することにより、日本の宗教的身体知の独自性とそこに宿る「生態智」を掘り起こす。
- 2011-09-30
著者
関連論文
- 対談 神と人間、神話と宗教
- 跳躍する「色即是空」的日本文明の創造力 (特集 日本文化が世界を制す--欧米でもアジアでも持て囃される「クール・ジャパン」のすべて)
- 討議 鎌田東二×安藤礼二 神話を生きなおす--古事記が語るもの (総特集 古事記--一三〇〇年目の真実)
- 『古事記』と聖地 (総特集 古事記--一三〇〇年目の真実) -- (神々の物語としての古事記)
- センター研究報告会2010--講演と指定討論 「こころ観」領域 研究報告 こころをめぐる思想と技法--日本宗教史の事例から
- 沢田敏男先生インタビュー 科学技術と芸術の融合
- 観世文庫創立20周年記念 世阿弥自筆本の能 『布留』と「心の道」
- 宗教的身体知と生態智の考察 : 「滝行」を中心にして(宗教の教育と伝承)
- I.宗教哲学からのアプローチ : 宇宙体験と宗教体験,そして,宇宙研究と宗教研究の間 (宇宙時代の人間・社会・文化 : 新たな宇宙時代に向けた人文科学および社会科学からのアプローチ)
- スパイラル史観と霊性的想像力 (第47回 日本臨床心理学会(大阪大会)報告) -- (大会プレセッション・シンポジウム 魂・祀り・心理 : この世とあの世の臨床)
- 講演 「日本的霊性」を考える
- 動機善なりや、私心なかりしか : 稲盛和夫理事長インタビュー
- 融通無碍の日本文明--編集工学研究所所長 松岡正剛vs.京都大学教授 鎌田東二
- 「日本宗教史」の教え方 : 特に神道の論じ方と関連して(「日本宗教史」を大学でどのように教えるか,パネル,第七十回学術大会紀要)
- 能 : 鎮魂の芸術 : 観世清和氏インタビュー
- 書評 黒川正剛著『魔女とメランコリー』
- 祈りの言葉(祈り)
- 聖なる場所の美といのち(いのちと美)
- 1910年と南方熊楠と生態智
- 巻頭史論 神社が語る神々の世界 (2012年2月号特集 日本の神社・神さま入門)