児童期における実行機能の発達
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概要
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実行機能とは、高次の認知的制御および行動制御に関わり、目標の達成を実現する能力である。実行機能は、大脳皮質の前頭前野と深いかかわりを持ち、認知発達研究からも脚光をあびつつある。これまでの実行機能の発達研究は、幼児を対象にしたものを中心に進んできており、我が国においてもほとんどの研究は幼児を対象にしたものである。しかしながら、近年児童を対象にした研究が進展しつつあり、心理学的研究に加え、実行機能の発達に関わる神経基盤を探ろうという試みも盛んになってきている。本論文では、欧米を中心に進んでいる児童期の実行機能の発達研究をレビューし現状を伝えるとともに、今後の方向性を探ることを目的とする。
- 2011-02-28