ヘモグロビンによる酸素輸送の制御機構 : 運動生理学的考察
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概要
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酸素輸送の制御機構を理解するために必須である酸素平衡曲線とそれを規定する要因について、とくに筋運動時および高地滞在時の酸素運搬機能と関連して概説した。酸素分圧が十分高い平地では、酸素平衡曲線が右偏するのが生体にとって有利であるが、肺胞気の酸素分圧が42mmHg以下(高度6,000m以上)になると左偏のほうが好都合である。酸素親和性低下作用のあるDPGのおもな生理的意義は、酸塩基平衡障害があった場合、血液の酸素親和性を正常に維持することにある。
- 藍野大学の論文