時間依存性のない線形素子による定数伝播を用いた電子回路シミュレータSPICE3の高速化
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概要
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本稿では,電子回路シミュレータ SPICE3 の連立方程式求解における演算数を削減することで高速化する手法を提案する.SPICE3 は,LU 分解法を用いて,連立方程式を複数回求解することで過渡解析を行う.SPICE3 の過渡解析では,行列要素の値が変化しないため,連立方程式求解時に行列要素が一定の値となる時間依存性のない線形素子がある.値が一定である要素同士の演算は,演算結果を行列の各要素に伝播することで,過渡解析中に複数回実行する必要がない.そこで,提案手法は,時間依存性のない線形素子に対応する行列要素の値を,連立方程式求解処理において行列の各要素に対して伝播することで,演算数を削減する.評価の結果,提案手法である演算数を削減した SPICE3 は,従来の SPICE3 に比べ,シミュレーション処理が約 1.6 倍高速化することを確認した.
- 2011-11-21
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