FFLO状態と新しい超伝導体(<シリーズ>超伝導・超流動研究の接点)

スポンサーリンク

概要

• 論文の詳細を見る

• 常磁性対破壊効果の強い第二種超伝導体において、重心運動量が0ではないCooper対による、Fulde-Ferrell-Larkin-Ovchinnikov状態(FFLO状態)と呼ばれる超伝導状態が理論的に予想され、近年、重い電子系超伝導体や有機物超伝導体において、その実現が示唆される実験結果が得られている。この論文では、超伝導理論の基礎をひと通り学習した学生を想定して、FFLO状態について入門的な解説をする。(より詳しいレビューとしては、文献[1,2,3]などがある。)

• 2011-08-05

著者

• 嶋原 浩

  広島大学大学院先端物質科学研究科

関連論文

• 28pTC-2 層状反強磁性超伝導体における反強磁性交換相互作用による異方的超伝導の理論(28pTC 磁性理論(重い電子系・価数揺動),領域8(強相関系:高温超伝導,強相関f電子系など))
• 15aWD-5 反強磁性超伝導体におけるパウリ常磁性対破壊効果の理論(磁性理論 : 多極子秩序他, 領域 8)
• 27aXA-10 フォノンと非フォノンの機構の対形成相互作用が共存する系における同位体効果と異方的超伝導の理論(高温超伝導理論・低次元系理論)(領域8)
• 21aTM-5 不純物ドープによる同位体効果係数のとびを伴う内部相転移の理論
• 新しいカリキュラムと学部1年生向け物理数学の講義
• 17pYB-13 層状超伝導体における遮蔽効果と超伝導秩序変数の対称性
• 27aXF-12 強磁性超伝導体におけるフォノンを媒介にしたスピン3重項超伝導の機構
• 22pYG-7 スピン1重項と3重項の対形成相互作用が共存する準低次元超伝導体の臨界磁場
• FFLO状態と新しい超伝導体(超伝導・超流動研究の接点)

スポンサーリンク