自己エスノグラフィーによる「保育性」の分析 : 「語られなかった」保育を枠組みとして(第1部 自由論文)
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概要
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本研究の目的は,保育者が持つ「保育性」の様相を明らかにすることである。研究方法は,自己エスノグラフィーの手法を用い,「語られなかった」保育を枠組みとして,自らの保育実践に関する3つの記録物を用いた。なお,本研究における「保育性」とは,自己エスノグラフィーの中で描き出される,保育者特有のものの捉え方や考え方を表すものであると定義をする。分析の結果,1)専門性への迷い,2)無意識下の気づき,3)自己の保育への意味づけ,という「保育性」を描き出していると思われる3点の事象が浮かび上がった。自己エスノグラフィーにより「語られなかった」保育に光をあてることで,不可視的な保育実践の中に存在する「保育性」を描き出すことを可能にした。
- 2011-08-30
著者
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