ヨーロッパ戦争開戦前後の蒋介石 : 日記から読み解く中国当局者のシナリオ
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概要
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本稿では,国民政府最高指導者の蒋介石をはじめ,王世杰(軍事委員会参事室長),徐永昌(軍令部長)ら当事者の日記を手掛かりにして,(1)独ソ不可侵条約直前の蒋介石の時局認識,(2)条約締結のソ連側の動機をめぐる判断,(3)対独方針をめぐる論争,(4)挫折後の反省と政策修正,という4章に分けて「独ソ不可侵条約」とヨーロッパ戦争勃発をめぐる蒋介石の対応について考察を試みた。これまで知られていない蒋介石の思惑とその因果関係を再現するとともに,欧州の激動と世界情勢の変化の中で展開された中国の国際戦略とその政策決定過程の特色を検討した。
- 2011-08-25
著者
関連論文
- 光田剛著, 御茶の水書房, 『中国国民政府期の華北政治-1928-37年-』, 2007年10月刊, 366ページ, 税込6,930円
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