F2-7 ロケットエンジン設計でのFEMの利用(F2. 企業におけるCAEの適用(2))
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概要
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日本の基幹ロケットH-IIAは全長53m(高さは17階建てのビルに相当)、直径4m、全備重量は285tonの大型ロケットである。この大型ロケットを地上から発射し、衛星を宇宙空間に運ぶために第1段エンジンには大推力のLE-7A、第2段エンジンには小型軽量で再着火可能なLE-5Bという二つのメインエンジンを搭載している。第1段、第2段エンジンとも推進薬に液体酸素/液体水素を使用し、燃焼ガスは水(水蒸気)になるという非常にクリーンなエンジンである。液体酸素/液体水素を推進薬としたロケットエンジンはH-Iロケットの第2段エンジンLE-5に初めて採用され、その後、H-II、H-IIAロケットの開発の中で現在のLE-7A、LE-SBに引き継がれている。
- 2010-09-23