3GPPにおけるヘテロジニアスネットワークに関する標準化動向(共通オーガナイズドセッション「ヘテロジニアスネットワーク〜要素技術からサービスアプリケーションまで〜」,移動通信ワークショップ)

概要

論文の詳細を見る
スマートフォンの普及等による急激なモバイルトラフィックの増加を受けて、セルラーシステムの更なる大容量化の必要性が高まってきている。大容量化を実現する手段として、フェムトセル、ピコセル等のスモールセルの導入が考えられている。異なるサイズのセルが混在するへテロジニアスネットワークにおいては、異なるサイズのセル間の干渉が問題であり、これを解決するための技術の標準化が現在3GPP(3^<rd> Generation Partnership Project)において進められている。また、3GPPでは、バックホールの無線化により低コストでスモールセルが実現できるリレーの標準化も行われている。更に、複数送受信ノード間の協調により平均セルスループット及びセルエッジスループットを改善するCoMP(Coordinated multi-Point)送受信は、セル間のオーバーレイが大きいへテロジニアスネットワークにおける干渉回避法としても注目されている。本稿では、へテロジニアスネットワークに関する3GPPにおける標準化動向を紹介する。
2011-02-23