高周波通電による電気手術と安全対策-最近問題となっている電磁波干渉障害とその対策(EMI, EMC)との関連を含めて-
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概要
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現代の医療では多くの医用電気機器(ME機器)が頻用されている。これ無くしては確実かつ安全な医療を行うことは出来ない。高周波などの電磁波を利用する医用電気機器は種類も多く通常は何気なく使用されている。その中で電気メスは一般医療関係者にとってあまり馴染みのあるものではなかった。しかし非常に古く(1926年頃から)外科領域では盛んに使用されてきた機器である。一般にME機器を適正かつ安全に使用するためには基本的理論、安全管理、保守管理などに関して関係者が勉強、理解していなければならない。その意味で本稿では先ずその問題を採り上げた。次に電気メスが周辺に及ぼす電磁干渉障害とその対策、および電磁環境が医用電気機器に及ぼす影響(EMI,EMC)の問題についても簡単に解説した。現在社会的に大きな関心が持たれている1例が「携帯電話の病院内での使用の是非の問題」である。
- 国際医療福祉大学の論文
- 1997-08-31