4.重力多体系での自己組織化(<小特集>長距離相関による自己組織化)
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概要
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宇宙には広大なスケールに渡って様々な天体が存在し,階層構造を形成していることがわかっている.これらの天体の形成過程や力学構造等を解明することが宇宙物理学の大きな課題の一つである.この課題の解明のためには,長距離力である重力が運動を支配している重力多体系での緩和過程,(準)平衡状態,定常状態の安定性などの物理的特徴,つまり重力多体系の"自己組織化"の解明が重要となる.本章では,短距離力が支配している通常の気体などの系における緩和過程と重力多体系との違いを中心に,重力多体系での"自己組織化"に関して説明する.
- 2011-07-25