生物工学実験で使用するバクテリアのバイオリソースの構築
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概要
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本研究では,生物工学実験で行うバクテリア実験を学生により解かり易くかつ,課題レポート作製を詳細に行うことができるようにすることを目的する.そのために,学生が実際に実験で細菌サンプルを採取する校内から,予め細菌を採取して遺伝子(16s-rRNAをコードするDNA塩基配列)レベルの同定を行っておき,遺伝情報や菌の形態情報などのデータおよび菌体自体を保存することを行った.実際に学生がサンプルを採取した場所や細菌の形態と,保存してある細菌のデータを比べることで細菌の名前を特定できる.学生が細菌の名前を特定できることは,レポートの作成においてその菌の性質について考察を行うことが可能となる.また,遺伝情報を用い,データベース解析の方法を実践することができるため,バクテリアの単離から同定までの全ての行程を体験できた.さらに、バクテリアのコレクション「バイオリソース」の構築を,コロニーの形態だけでは判別できないバクテリアの属名・種名の情報を学生へ提供できるようになった.
- 2011-07-31