Towards a coding system for interview discourse : theoretical considerations and experimentation
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概要
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本研究では、ネイティブ・スピーカーとノン・ネイティブ・スピーカーの間で交わされるインタビューのディスコースをコード化して、明確に分析しようと試みた。データは、ネイティブ・スピーカーの教師がタイの工科系短大で学ぶ学生にインタビューする形で収集され、コードは、エクスチェンジ、シークエンス、ムーブ、アクトという発話を形成する部分やまとまりに焦点を当て、総合的に分析した。これは、ビジュアル化された方法を用いることにより、研究者が自らのインタビューの傾向を調査するために、インタビューの品質管理を目的として開発されたシステムである。この方法により、研究者の発話における主観性を追跡調査することができる。さらに、この方法は研究者自身のみならず、インタビューの受け手におけるディスコースの傾向も研究するのに役立っている。このことから、一般的に会話は両者が平等な立場で行われるものと考えられているが、実際にはネイティブ・スピーカーが発話を操作し、一方でノン・ネイティブ・スピーカーの言語能力も補足しているということが明らかになった。
- 社団法人大学英語教育学会の論文