B-4 新しい経営学 : 社会の課題を解決する経営学(イノベーション研究/トラック(1))
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概要
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従来の経営学の主たる目的は企業価値の最大化にあり、社会の課題(例:自然環境問題、福祉、教育、地域活性化等)の解決はむしろ税金を預かる行政機関の役割とされてきた。しかし、日本そして世界でも共通してみられるところは、行政機関は財政危機により弱体化しており、社会の課題の解決を事業の目的とする社会的企業やNPOが民間部門から出現するようになった。だが、社会的企業の事業の持続性そして拡張性は弱く、雇用創出力も限定的なものとなっている。労働力はボランティアが前提になっている事や、アマチュアリズムの蔓延という現状の課題もあるが、反面、上述のような従来の経営学を社会的企業やNPOに適用しようとする事が不適切であって、新しい経営学(社会の課題を解決する経営学)が必要となっているとの観点に立つ事も出来る。当論文では、新しい経営学についてのコンセプトを整理する。
- 2010-09-04