情報活用能力育成に繋がる授業運営要因の分析
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概要
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全クラス統一のカリキュラムにより授業運営を行っている「情報活用」は、教育効果の測定指標として、「Rasti」を採用し、授業実施前後に受験させている。本研究では、2007年〜2009年各年度のRastiの得点の伸長状況を分析することにより、教育効果を評価した。その結果、「情報活用」は、(1)実施年度によらず60点〜80点程度のRasti得点伸長に効果があること、(2)補助学習として用いたeラーニングの論理力・数理力の最高得点および授業評価アンケートの「先生の言葉や説明」得点が高いほどRasti得点は有意に伸び幅が大きくなることが明らかになった。コース別運営の効果として、(3)コースを分けていなかった2007年度はRastiの授業前得点が高い群には得点伸長が見られないこと、(4)コースを分けた2008年、2009年は到達目標の高いコースほど得点が伸びていたことから、コース別運営の有効性が明らかになった。
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