MMSE-SICを用いる場合のチャネル状態に応じて拡散符号を適応選択する下りリンクMC-CDMAの検討(モバイル,アドホック,ユビキタス,無線,セキュリティ,マルチアクセス,アクセスネットワーク・UserNetworkInterface,Homeネットワーク,一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,先に提案した下りリンクMC-CDMAにおけるチャネル状態に応じて使用する拡散符号行列を適応選択する方法について,MMSE-SIC(minimum mean squared error-successive interference canceller)を適用した場合の受信SINR(signal-to-noise and interference power ratio)特性を評価する.まず,端末側におけるMMSE-SICを行った後の受信信号のSINRが,拡散されたシンボルのマッピングされた各サブキャリアの瞬時SNRを拡散符号の各要素(チップ)の電力で重み付け平均されたものになることを示す.このことから,符号多重された全ユーザのMMSE-SIC後のSINRの最小値を最大化するという規範に基づき,拡散符号行列およびSICにおける干渉除去順序の適応選択法を提案する.計算機シミュレーション結果から,拡散率を2とした場合に提案法を用いることにより,従来の拡散を用いずにチャネル状態に応じて適応的に周波数割り当てを行うOFDMA,および拡散符号適応割り当てを行うMC-CDMAにMMSE線形フィルタリングを適用した先の提案法に比較して,10^<-2>のアウテージ確率における全ユーザの受信SINRの最小値をそれぞれ1.5dB, 0.2dB程度改善できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2010-12-09
著者
-
樋口 健一
東京理科大学大学院理工学研究科電気工学専攻
-
樋口 健一
東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科
-
樋口 健一
東京理科大学理工学部電気電子情報工学科
-
吉村 翔太
東京理科大学大学院理工学研究科電気工学専攻
-
樋口 健一
東京理科大学
-
若宮 輝
東京理科大学大学院理工学研究科電気工学専攻
関連論文
- ブロック対角化に基づくマルチユーザMIMO-OFDM伝送におけるクリッピング・フィルタリングに基づく高効率ピーク電力抑圧法 (無線通信システム)
- 一対多通信における階層変調を用いたハイブリッドARQ法の逐次干渉キャンセラを用いた場合の特性評価(アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)
- チャネル状態に応じて拡散符号を適応選択する下りリンクMC-CDMAの検討 (無線通信システム)
- 周波数選択性フェージング環境下での固有モードMIMO-OFDM伝送におけるクリッピング・フィルタリングに基づくピーク電力抑圧法 (無線通信システム)
- セルラ通信に適した適応Amplify-and-Forward型リレー伝送におけるフラクショナル周波数繰り返しの適用効果(初めての研究会,初めての研究会,鉄道,車車間・路車間通信,リソース制御,スケジューリング,無線通信一般)
- B-5-23 Evolved UTRA上りリンクにおける基地局アンテナの垂直面指向性を考慮したFractional送信電力制御の特性評価(B-5.無線通信システムA(移動通信),一般セッション)
- クリッピングに基づくOFDM信号のピーク電力抑圧法における信号点遷移の制限法に関する一検討(等化,マルチホップ,リソース制御,無線通信一般)
- 上りリンク直交FDMAアクセスにおける他セル干渉の影響を考慮したプロポーショナルフェア型スケジューリング法(高速パケット伝送信号処理・伝送技術,無線通信一般)
- 一対多通信における階層変調を用いたレート一定型ARQに関する検討(等化,マルチホップ,リソース制御,無線通信一般)
- OFDMを用いるEvolved UTRAにおける送信ダイバーシチ法を適用した場合のセルサーチ時間特性(等化・ダイバーシチ,無題ネットワーク,アドホックネットワーク,PAN,センサネットワーク,RFID及び一般)