来るべきデジタル社会の危機、記憶の保管性について : 超長期保管メモリ、千年メモリの必要性とその課題(招待講演,集積回路とアーキテクチャの協創〜3次元集積回路技術とアーキテクチャ〜)
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概要
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電子技術、デジタル技術のもたらす利便性の影で、デジタルデータ、コンテンツの長期保管は危機に直面している。この危機に対する対応が遅れているのは、デジタル革命の本質が十分に理解されていないためと思われる。電子記録媒体のみならず、システム、データフォーマットの寿命が10年も持たず頻繁に変更されること、さらに電子技術の利便性がデータ爆発を加速し、データ長期保管の危機をもたらしている。今、データ、コンテンツなど、記憶の長期保管を可能にする戦略の技術基盤を議論する時期に来ている。いままで、半導体技術側からこの問題に対する取り組みは殆どされていない。しかし、既存の半導体不揮発性メモリデバイスには大きな可能性がある。半導体技術で記憶の保管に対する危機を解決するための課題を整理し、解決策へ向けての議論を行なう。
- 2011-01-13